シロアリに強い木材を選ぶためには?科学的根拠と予防対策を紹介!
その他2023.11.09
家を建てる計画を抱える人々、またはすでに家を所有しているがシロアリ対策に頭を悩ませている方々もいらっしゃるでしょう。
品質と耐久性にこだわりを持つ方に、シロアリに強い木材の選び方とその科学的根拠、さらには予防対策を解説します。
この記事を通じて、長期的な安心感と資産価値の維持に貢献する知識を手に入れていただければ幸いです。
◻︎シロアリに強い木材の科学的根拠
*耐蟻性とは何か
耐蟻性とは、木材がシロアリに対してどれだけ強いかを示す指標です。
ヒバやイヌマキ、シタン、チークなどが高い耐蟻性を持つ樹種として知られています。
この耐蟻性は、進化の過程でシロアリに対する抵抗性を持つ物質を生合成する能力を獲得した結果、現代に至るまで生き残っている樹種に多く見られます。
*ヒノキチオールの力
ヒノキチオールは、ヒバなどから採取できる精油成分で、多くの細菌や真菌に対して抗菌作用を持っています。
この成分はシロアリの駆除剤にも利用されており、木材が生きている間はシロアリに食害される可能性が低いとされています。
しかし、木が枯れてしまうとこの成分が減少し、シロアリに食べられるリスクが高まります。
◻︎シロアリに強い木材でも必要な予防対策
1.湿気と風通しの管理
シロアリは湿気の多い場所を好むため、湿気を抑制し、風通しを良くすることが重要です。
特に、シロアリが嫌う木材を使用していても、湿気や風通しの管理が不十分だと被害に遭いやすくなります。
また、多湿で風通しが悪い部分にはシロアリが発生するだけではなく、カビが発生する可能性もあるので注意しましょう。
2.不要な木材の廃棄
家の周りに不要な木材を放置すると、シロアリがその木材を足がかりにして侵入する可能性があります。
段ボールや切り株も同様に、シロアリの侵入経路となる可能性があるため、早急に除去する必要があります。
また、家の周りに木材を放置しておくとその木材をシロアリがすみかとする可能性もあります。
3.壁や床の補修
シロアリは壁や床のひび割れから侵入することがあります。
早めに補修を行い、シロアリの侵入を防ぐことが重要です。
◻︎まとめ
シロアリに強い木材の選び方とその科学的根拠、さらには予防対策について解説しました。
耐蟻性の高い木材を選ぶことは重要ですが、それだけでは不十分であり、湿気や風通しの管理、不要な木材の廃棄、壁や床の補修など、総合的な対策が必要です。
この記事が、あなたの家づくりやシロアリ対策に役立つ一助となれば幸いです。