家を建てたあとの暮らしをサポート|20年間毎年おこなう「住まいの点検」とは?
取り組み2018.03.05
住まいの発見館が目指しているのは「家を建てて終わり」ではなく、「建てたあとに住み続けたくなる住宅」です。
大切なことは「家を建てる」ことではなく、家を建てたあと「そこに住むお客様が幸せな生活を送れるのか」ということ。一生に一度のマイホームを「住まいの発見館で建てる」と決めてくださった大切なお客様が、家を建てたあとに快適な暮らしをおくれているのかどうか。その点検とサポートに力を入れて取り組んでいます。
住まいの点検は、家を建てた1年目は「1ヶ月点検」「半年点検」「1年点検」をおこない、2年目以降は1年に1回20年間にわたっておこないます。定期的にメンテナンスをすることで永く愛される家つくりにすることを目指しているからです。
今回は、住まいの発見館の広報部が新築1ヶ月後におこなう「1ヶ月点検」の様子を取材しました。
▼点検の様子は動画でも紹介しています。▼
1ヶ月点検で住まいの様子をお伺い
まず、暮らしの感想を聞いていきます
家を建ててから気になっているところはないか?
快適な生活をおくれているか?
トラブルは起きていないか?
など、実際に住んでみてどのように感じているか話を聞いていきます。
2 キッチンなどの水回りの点検
キッチンやトイレ、お風呂などの水回りに水漏れやトラブルがないかを点検していきます。
3 不具合箇所の点検と修正
木材で建てている家は、気温や湿度の変化によって木の伸び縮みが発生します。
そのため、建てて間もないお家でも歪みや亀裂が入ってしまう場合もあります。
今回、伺ったお宅は珪藻土(けいそうど)で内装をつくった住宅でした。
珪藻土の壁は季節に若干亀裂が発生する箇所が出てきてしまいます。
しかし、小さな亀裂は修復を簡単におこなうことが可能です。
今回は、点検に同行している現場監督が壁の修正方法のレクチャーと実演を行いました。
珪藻土壁の修復方法
- 1:霧吹きなどを使い、修復したい箇所を少ししめらします。
- 2:水をかけた箇所が柔らかく粘土のようになります。
- 3:柔らかくなった箇所をナイフや竹串などで亀裂の上を覆っていきます。
- 4:水が乾けば修復完了です。
外回りの点検
点検は家の中だけではありません。
家の外に備え付けられてある換気用のフィルターの確認や、庭、階段などについても問題ないか点検していきます。
住まいの発見館の考える家づくり
代表の大沢に住まいの発見館が考える家づくりについて話をききました。
住まいにも「健康診断」が必要。日頃からメンテナンスをしておけば大きなトラブルは防げる。
大沢:私は、点検のことを「住まいの健康診断」と呼んでいます。
住宅業界のアフターサービス体制はほんとに遅れていて、「家を建てたら終わり。次回のメンテナンスは5年後」などという会社も少なくありません。
業界として売りっぱなしが当たり前になってきており、何か不具合がおきたら対応するという受け身の対応となっていることが多いです。
人間でいえば「病気になったから病院にいく」ということに例えられるでしょうか。間違ってはいませんが、その時に高い金額が請求されたり、そもそも急な依頼であるためすぐには対応できなかったり、お客様からすると二重の苦しみなってしまいます。
その状況を防ぐためにおこなっていることが「住まいの健康診断」です。
大沢:「家を大切にする」ことは、当たり前です。
私たち住宅会社が「いい家を建てる」これも当たり前。
本当に大切なことは、家をつくるという目的ではなく、その家に住んだ人が「いい暮らし」「幸せな暮らし」ができるのかどうかということ。
これを、私は家づくりの「信念」として持っています。
「いい暮らし」をしてもらうために、病気が起こってからの対応ではなく、事前に調子の悪いとことはないか?建てた後に不具合が起きていないか?を定期的にうかがうことで健康診断をしていこうというのが点検の目的になります。
「何かあったら声を掛けてくださいね」では「何かないと声がかからない。」ということに繋がります。それは決して質のいいサービスではないと思うんです。
だからこそ、私たちは「訪問」を大切にしており、お客様と顔を合わせて声を聞くことができる「点検」に力をいれているんです。
点検をはじめてから社員の意識がかわった
大沢:点検をはじめてから社員の意識も変わりました。
弊社で行なっている1ヶ月点検は、その家を建てた現場の責任者である現場監督とお客様と一番長い期間かかわっている設計士が行くことに決めています。
家を建てて1年目は「1ヶ月点検」「6ヶ月点検」「1年点検」の3回。
2年目以降は1年に1回の点検として、以降20年続けていきます。
保証期間の後におこるトラブルは、「数ヶ月前から調子が悪く、様子を見ていた」ということも多いんですよね。たまたま相談したタイミングが保証が切れた後だっただけです。
そのトラブルって、日頃のコミュニケーションさえとれていれば防げると思うんですよね。
大沢:まずは、建築会社としてきちんと良い家をたてることは大前提。
そのあとで、家を建てたあとの暮らしまでもサポートしていけるようアフターサービスに力をいれる。
アフターサービスの専任がいない会社もありますし、毎年点検を行なっている会社は同業でもあまり聞いたことがありません。
良い家を建てているという自負と自信があるので、だからこそ、家を建てたあとの暮らしまでサポートしていける会社であることを目指しています。