床鳴り 新築で検索している方の多くは、「入居直後なのにギシギシ音がする」「施工不良なの?」「いつまでに言えば直してもらえる?」と不安を感じています。床鳴りは“必ず欠陥”とも“放置でOK”とも言い切れず、音の種類・発生条件・下地の状況で判断が変わります。この記事では、原因の整理から、連絡前の記録方法、補修の選択肢、保証の期間の考え方、費用の目安、再発防止までを、やさしい日本語で客観的にまとめます。
床鳴りは、古い家だけの悩みではありません。新築でも、木材の乾燥や温湿度の変化、下地のわずかなズレ、釘やビスのこすれなどで音が出ることがあります。大切なのは「原因を決めつけず、事実を集める」ことです。
この記事では、専門用語をできるだけ避けつつ、施工会社との話し合いで役立つ“整理の仕方”を中心に解説します。とくに費用と期間は、比較の軸がぶれやすいので、判断に使える形で示します。
1. 新築の床鳴りはなぜ起こる?音と原因を整理しよう
1-1. 床鳴りは音の種類で“原因の方向”が見えます
床鳴りは、歩いたときの荷重移動や衝撃で床が音を立てる現象です。よくある音は「ギシギシ(軋み)」「コツコツ(固い接触)」「キイキイ(こすれ)」のように分かれます。耳で分けるだけでも、調査の優先順位がつきます。
音は日によって出たり出なかったりするため、「いつから」「どこで」「どんな音」を書き残しておくと、原因の特定が進みます。床鳴りの分類と記録のすすめ方は、住まいるダイヤルの電話相談事例(床鳴り)でも解説されています。
1-2. 新築でも鳴る主な理由は“乾燥・なじみ・留付け”です
木質系の床は、季節の湿度差でわずかに伸び縮みします。その動きで床材同士がこすれたり、釘やビスがわずかに動いて音が出ることがあります。また、入居後に家具の荷重が乗って下地がなじむ過程で、音が出始めるケースもあります。
一方で、留付け不足、下地合板のたわみ、床束(支え)の浮きなど、施工・下地の問題が原因のこともあります。新築だからこそ「様子見で良い音」と「早めに調査すべき音」を分ける視点が大切です。
1-3. 放置で悪化することはある?判断の目安
床鳴り自体が直ちに危険とは限りませんが、原因が「下地のゆるみ」や「支持不足」だと、床のたわみや不快感が広がる場合があります。音が少しずつ大きくなる、鳴る範囲が広がる、踏むと沈む感覚がある、といった変化は注意が必要です。
迷うときは「生活の支障」と「再発のしやすさ」で考えます。例えば夜間に響く、子どもが起きるなど支障があるなら早めに相談し、補修の期間と費用を含めて現実的に進めましょう。
表① 音のタイプ別:原因の目安と確認ポイント
| ① 音の例 | ② 原因の目安(方向) | ③ 自分でできる確認 |
|---|---|---|
| ギシギシ/ギュギュ | 床材・合板・根太の隙間、下地のなじみ | 鳴る範囲を足で特定し、図面に印を付ける |
| コツコツ | 固い部材同士の接触、局所的な当たり | 踏み方を変えて再現する(体重移動で変化するか) |
| キイキイ | 釘/ビスのこすれ、床材同士の摩擦 | 季節・湿度で増減するかを1週間記録 |
※音の分類は目安です。複数の原因が重なることがあります(参照日:2025-12-21)。
2. 施工会社へ連絡する前に:点検・記録・伝え方のコツ
2-1. “再現できる情報”があると調査が速いです
施工会社が困るのは「そのとき鳴らない」ことです。床鳴りは日によって変わるため、再現条件のメモが役に立ちます。たとえば「朝より夜に鳴る」「雨の日に増える」「靴下だと鳴る」など、些細な差が原因特定のヒントになります。
記録のコツは、場所(部屋名・位置)と状況(歩く方向・踏む強さ)をセットにすることです。床下点検口がある家は、点検口の位置も控えておくと、当日の確認がスムーズです。
2-2. 図面・仕様書・写真が“話し合いの土台”になります
床鳴りの原因は、床材だけでなく下地や固定方法にあります。そこで、引渡し時に受け取った図面・仕様書・保証書を手元に用意し、「床の構成(床材+下地+断熱など)」が分かる状態にしておくと説明が通りやすくなります。
施工会社へ送る写真は、床全体よりも「位置が分かる写真(部屋全体)+鳴る場所の寄り(床目地や巾木の位置が分かる)」の2枚が基本です。修理後の比較にも使えるので、撮影日は残しておきましょう。
2-3. 定期点検の発想で“早期対応”を習慣に
床鳴りは小さな不具合に見えても、放置すると修繕範囲が広がり、結果として費用が増えることがあります。住宅も人間ドックのように定期点検が大切で、点検記録を残すことが将来の修繕判断にも役立ちます。
図面や仕様書を保管し、点検結果や補修の記録を残す考え方は、住宅金融支援機構の「入居後の住まいの保守管理」でも紹介されています。床鳴りも“記録して相談する”が基本です。
3. 直し方はどう選ぶ?補修方法・費用・期間の比較
3-1. DIYは“応急処置”に留めるのが安全です
市販の補修剤や潤滑剤で一時的に音が弱まることはあります。ただし、原因が下地のゆるみや支持不足の場合、表面だけ触ると症状が移動したり、別の音が出たりすることがあります。新築のうちは保証や補修交渉にも関わるため、自己判断で大きく手を入れるのは避けたほうが安心です。
どうしても試すなら、傷を増やさない範囲(床材表面の保護、周囲の清掃)に絞り、施工会社へ「何をしたか」を伝えられるようメモを残しましょう。
3-2. 施工会社の補修は“原因に合わせた手順”が肝です
床鳴りの補修は、床の構法(直張り・根太張り等)や床暖房の有無で適用できる手順が変わります。例えば、表面からビス留めして穴埋めする方法は、見た目への影響や適用条件を確認する必要があります。つまり「やれば必ず直る」ではなく、条件に合う手順を選ぶことが大切です。
具体的な補修手順の例(事前調査→ビス留め→穴埋め→最終確認)は、住宅不具合・瑕疵の補修方法シート(床鳴り)に整理されています。手順を知っておくと、話し合いが具体的になります。
3-3. 見積りは“再発リスク”まで含めて比較します
補修の見積りで差が出やすいのは、「調査の深さ」と「どこまで戻すか」です。音が消えても、原因が残っていれば再発しやすくなります。反対に、必要以上に大きな工事を提案されることもあるため、原因と工事範囲の説明がセットになっているか確認しましょう。
比較の軸は料金だけでなく、工事後の再発の可能性と、生活への影響(家具移動、立入範囲、在宅が必要な時間)です。条件をそろえて比較すると判断しやすくなります。
表② 補修の選択肢比較(費用と期間の目安)
| ① 選択肢 | ② 料金の目安 | ③ 期間の目安 | ④ 向く対象/注意点 |
|---|---|---|---|
| 施工会社の点検(原因確認) | 0円(保証内の例)〜 | 1〜2時間(現地確認) | 新築の施主/記録があると調査が早い |
| 軽微補修(ビス増し等) | 2万〜10万円 | 半日〜1日 | 局所的な鳴り/見た目への影響を確認 |
| 下地補強・床束調整など | 10万〜30万円 | 1〜3日 | 支持不足が疑われる場合/床下作業の可否で変動 |
| 広範囲の再施工(張替え含む) | 30万〜100万円 | 2〜5日 | 原因が複合/家具移動や仮住まいが必要な場合あり |
※金額・日数は一般的な戸建ての概算レンジです。原因・工法・家具量で変動します(参照日:2025-12-21)。
4. 保証で直せる?新築の制度と交渉の進め方
4-1. “10年”は万能ではなく、対象が決まっています
新築には、売主や請負人が負う10年間の瑕疵担保責任に関する制度があります。ただし、対象は「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」が中心です。つまり、床鳴りがすべて自動的に制度対象になるわけではありません。
制度の概要(対象部位や資力確保の仕組み)は、国土交通省の住宅瑕疵担保履行法の資料で整理されています。床鳴りは「原因がどこか」を確認し、契約・保証の範囲と照らし合わせて考えるのが現実的です。
4-2. 交渉は“感情”より“事実”が効きます
床鳴りは感覚の問題になりやすいため、「うるさい」「気になる」だけで話すと、話が進みにくいことがあります。そこで、発生位置、音の種類、頻度、季節差、踏み方での再現など、事実をまとめて共有するのが効果的です。
また、見積りや工事提案が出たら、補修後の確認方法(どの条件で音が消えたら合格か)を事前に決めておくと、やり直しのトラブルを減らせます。確認は1回で終わらせる意識が大切です。
4-3. 期限が不安なときは“申し出日”を残します
保証や責任の考え方は、契約内容や状況で変わります。共通して大切なのは「いつ伝えたか」を残すことです。電話だけで済ませず、メールなど記録が残る形で申し出ると、後から確認しやすくなります。
申し出の文面は難しくする必要はありません。「場所」「症状」「いつから」「対応希望」を短くまとめ、写真やメモを添えます。記録があるほど、補修の期間や費用の見通しが立てやすくなります。
表③ 保証・相談の進め方(判断軸の比較)
| ① 進め方 | ② 期間の目安 | ③ 料金の目安 | ④ 向く対象/注意点 |
|---|---|---|---|
| 施工会社へ申し出→現地確認 | 1〜3週間(日程調整含む) | 0円〜(保証条件による) | まず全員/記録があると進む |
| 追加調査(原因特定を深める) | 1日〜 | 5万〜30万円 | 原因が複合/補修の比較をしたい場合 |
| 第三者へ相談(整理・助言) | 即日〜 | 0円(窓口による) | 施工会社と話が噛み合わないとき |
※進め方は一般的な例です。契約内容や不具合の性質で変わります(参照日:2025-12-21)。
5. 再発を減らす:材料・施工・住まい方のポイント
5-1. 木材は“含水率”で動きやすさが変わります
木質系の床は、空気中の水分と関係してわずかに伸び縮みします。乾燥が不十分な材や、現場の湿度差が大きい状況では、入居後に動きが出やすく、こすれ音の原因になることがあります。だからこそ、材料の乾燥状態や保管状態は、見えないけれど重要な要素です。
乾燥処理を施した製材の含水率基準(例として15%や18%などの区分)は、農林水産省の「製材の日本農林規格」で確認できます。床鳴り対策では、こうした“材料の安定性”が土台になります。
5-2. 施工で差が出るのは「留付け」と「支持」の密度です
床鳴りは、床材だけでなく下地のたわみやゆるみが関係します。留付けが不足している、下地同士の一体化が弱い、支持点(束や根太)のバランスが悪い、といった条件が重なると、荷重移動のたびに微小なズレが生じて音が出やすくなります。
新築計画の段階でできる対策は、「床の構法」と「下地の仕様」を確認することです。とくに広いLDKや大開口の間取りは床スパンが長くなりがちなので、床の剛性計画をセットで相談すると、後からの補修費用を抑えやすくなります。
5-3. 住まい方でできるのは“湿度を安定させる”こと
入居後にできる最も現実的な対策は、室内の湿度変動を小さくすることです。冬の過乾燥、梅雨時の高湿度、急な換気不足などは、床材の動きを大きくします。エアコンや換気を適切に使い、極端な湿度にならない運用を心がけましょう。
千葉の九十九里エリアのように海風や湿気の影響を受けやすい地域では、床下換気や室内換気が体感に直結します。床鳴りは“建物のクセ”として片づけず、生活の支障があるなら早めに相談するほうが、結果として対応期間も短くなりやすいです。
6. 千葉・九十九里エリアで床鳴りに困ったら:相談の流れ
6-1. 相談時にそろえると良いもの
床鳴りの相談は、症状の説明がすべてです。おすすめは「鳴る場所の図(部屋名と位置)」「発生条件のメモ」「写真」「引渡し書類(仕様書・保証書)」の4点です。これがそろうと、担当者が仮説を立てやすく、確認がスムーズになります。
また、家具の配置(重い棚、ピアノ、ベッドなど)も影響するため、部屋の使い方も簡単に伝えるとよいです。必要に応じて、当日は立ち会い時間(1〜2時間)を見込むと安心です。
6-2. 現地確認から補修までの一般的な流れ
一般的な流れは「電話・メールで状況共有→日程調整→現地確認→原因の当たりを説明→補修方針の提案→実施」です。軽微な補修なら半日〜1日、下地に踏み込む場合は数日かかることがあります。
大事なのは「補修後の確認条件」を最初に決めることです。補修の完了は、担当者の感覚ではなく「同じ歩き方で鳴らない」「同じ時間帯で改善した」など、再現条件で判断すると納得しやすくなります。
6-3. 住まいの発見館でのご相談について
住まいの発見館は、千葉県山武市・東金市周辺(九十九里エリア含む)で、新築戸建て・リフォーム・土地探しサポートなどを行っています。床鳴りのように原因が複合しやすい症状は、住まい方と地域条件を踏まえて整理することで、無駄な工事を減らしやすくなります。
ご相談は 住まいの発見館・お問い合わせ から可能です。症状のメモと写真があると、初回のやり取りがスムーズです。
床鳴りは「すぐ直る音」もあれば、「原因を外すと再発しやすい音」もあります。だからこそ、音の種類と再現条件を整理し、補修方法を費用と期間で比較して選ぶことが大切です。千葉の海沿いでは湿度変動の影響も受けやすいため、補修後の運用(換気・除湿)まで含めて、住み続けやすい形で整えていきましょう。
詳しいメニューと料金は 住まいの発見館・公式料金ページ をご確認ください。
よくある質問
Q1. 新築の床鳴りは“普通”ですか?
A. 新築でも床鳴りは起こり得ます。ただし、原因が「なじみ」か「下地の不具合」かで対応が変わります。音の種類と再現条件を1週間ほど記録し、施工会社へ具体的に伝えると判断が進みます。
Q2. 自分で補修してもいいですか?
A. 応急的に音が弱まることはありますが、新築のうちは保証や補修交渉に影響する場合があります。まずは記録を取り、施工会社に点検を依頼するのが安全です。やった場合は「何をしたか」を残しておきましょう。
Q3. 直すのにどれくらいの費用と期間がかかりますか?
A. 軽微な補修なら2万〜10万円、半日〜1日が目安です。下地補強や広範囲の再施工が必要だと10万〜100万円、1〜5日程度まで幅が出ます。原因により変わるため、まずは原因確認が重要です。
Q4. 10年保証で床鳴りは直せますか?
A. 10年の制度は対象部位が決まっています。床鳴りは対象外となることもありますが、原因が下地や構造に関わる場合は判断が変わる可能性があります。まずは事実を整理して施工会社へ申し出るのが基本です。