襖は面積が大きいので、少しの黄ばみや破れでも部屋全体の印象が変わります。一方で「いつやるべき?」「いくらかかる?」「DIYでもできる?」と悩みやすい場所でもあります。この記事では、襖 張り替え 費用の考え方を相場→襖紙の選び方→DIYと業者の比較→賃貸の注意点の順に整理します。数字は判断に使うものだけを赤字太字で示し、見積りやすい形にまとめます。
1. 襖の張り替え費用の相場は?1枚あたりと総額の考え方(相場)
1-1. 「1枚いくら?」を決める3要素:グレード・面・裏紙
襖の張り替え費用は、同じ「1枚」でも条件が違うと簡単に変わります。特に影響が大きいのは、①襖紙のグレード(普及〜高級)、②片面か両面か、③押入などで必要になる裏紙です。見積りでは、この3点が揃うと金額のズレが減ります。
例えば「部屋から見える面だけ貼る」のか、「両側から見えるので両面を貼る」のかで、単価の考え方が違います。さらに押入の襖は、表の襖紙に加えて内側の裏紙まで手当てする場合があり、ここが費用差になりやすいです。
1-2. 料金表の読み方:片面・押入(裏紙)・両面を区別する
料金表は「天袋・地袋(小さい襖)」「片面」「押入(片面+裏紙)」「両面」のように分かれていることが多いです。小さい襖は単価が下がりやすい一方、押入は裏紙が加わりやすく、同じ片面でも金額が上がります。
また、襖の状態によっては下地補修や枠の調整が必要になり、追加作業が出ることがあります。費用を比較するときは「材料費だけ」ではなく、作業に含まれる範囲(引き取り・貼り替え・戻し、裏紙、部材交換など)をセットで見てください。
1-3. 見積り前のチェックリスト:枚数・サイズ・設置場所
見積りを早く正確にするには、(1)襖の枚数、(2)天袋・地袋の有無、(3)押入か間仕切りか、(4)両面か片面か、(5)引き手の状態の5点が役立ちます。写真を撮るなら、全体と引き手、破れ部分のアップがあると伝わりやすいです。
さらに「同じ部屋で柄を揃えたい」「一部だけ無地にしたい」など希望がある場合は、部屋ごとに枚数を分けてメモしておくと、打ち合わせが短くなります。比較の軸は料金だけでなく、仕上がりや耐久性も含めると納得感が高まります。
| ① 区分 | ② 普及系(例) | ③ 高級寄り(例) |
|---|---|---|
| 片面(部屋側のみ) | 5,880円 | 9,380円 |
| 押入(片面+裏紙) | 7,880円 | 11,380円 |
| 両面(間仕切りなど) | 10,580円 | 17,280円 |
| 対象 | 普段使いの部屋・コスパ重視 | 客間・意匠性重視 |
※金額は料金表の一例(表示は税込)。内容やサイズで変動します。出典:カインズ・リフォーム「襖(ふすま)張替え」(参照日:2026-01-20)
2. 襖紙の種類とグレードで費用はどう変わる?(襖紙)
2-1. 代表3タイプの違い:普及・糸入り・鳥の子和紙
襖紙は「見た目」だけでなく、破れにくさや風合いで選び方が変わります。普及タイプは価格を抑えやすく、汚れやすい部屋でも気軽に張り替えやすいのが利点です。糸入りは織物のような雰囲気があり、耐久性を重視したいときに候補になります。
鳥の子和紙は素材感が出やすく、客間など「和の品」を出したい場所で選ばれやすい傾向です。ただし高級ほど単価が上がるため、部屋ごとにグレードを変えて比較すると、総額のバランスが取りやすくなります。
2-2. 部屋別の選び方:子供部屋・寝室・客間で最適解が違う
子供部屋やペットのいる部屋は、ぶつかりや引っかきで襖が傷みやすいです。この場合は、まず張り替えやすさとコストを優先し、普及タイプや中位グレードを選ぶと気持ちが楽になります。反対に客間は「最初の印象」に直結するので、風合いの良いグレードを選ぶ価値が出やすいです。
寝室や普段あまり使わない部屋は、中間グレードで十分なケースも多いです。「全部を最高級」にするより、見える場所・使う頻度・汚れやすさで区分し、枚数を分けて見積りすると、必要なところにだけ費用を配分できます。
2-3. 費用を抑えるコツ:まとめて・裏紙の要否・サイズ条件
費用を抑えたいときは、(1)同じ柄でまとめる、(2)同じタイミングで複数枚を依頼する、(3)押入の裏紙が本当に必要か確認する、の3点が実務的です。襖紙は「同じ部屋で統一」するだけでも選定が早くなり、比較しやすくなります。
また、料金表にはサイズ条件がある場合があります。一般的な襖より大きいサイズだと追加料金が出ることがあるため、採寸できる場合は幅と高さを測っておくと安全です。見積り時は、天袋・地袋など小サイズも数えておくと漏れが減ります。
| ① 項目 | ② 普及襖紙 | ③ 糸入り襖 | ④ 鳥の子和紙 |
|---|---|---|---|
| 料金(天袋・地袋 1枚) | 3,000円 | 4,000円 | 5,500円 |
| 料金(片面 1枚) | 4,200円 | 6,200円 | 7,500円 |
| 料金(両面 1枚) | 7,200円 | 9,200円 | 13,000円 |
| 対象 | 子供部屋・コスパ重視 | 普段使い・耐久性も欲しい | 客間・風合い重視 |
| 期間の目安 | 使い方で差(例:4年目安の記載あり) | 部屋の使用頻度で調整 | 長く使う前提で検討 |
※金額は税込の表示例。サイズ条件や状態で追加料金の可能性があります。出典:コメリ「内装張替え(襖・障子・畳)」(参照日:2026-01-20)
3. DIYで襖を張り替えると費用はいくら?材料と準備の見積り(DIY)
3-1. DIY費用の内訳:襖紙・道具・下地補修
DIYの費用は、襖紙(メイン)+道具(ヘラ、カッター、ローラーなど)+下地補修材で構成されます。道具は一度そろえると再利用できるため、枚数が多いほど「1枚あたり」の負担が下がりやすいです。
ただし、襖に穴や大きな凹凸があると、貼ったあとに影が出たりシワが入りやすくなります。結果的に貼り直しで襖紙を追加購入すると、費用面のメリットが薄れるので、下地の状態は事前に確認しておきましょう。
3-2. 襖紙の買い方:サイズ・枚数・貼り方タイプを揃える
襖紙は、幅と高さ、そして「水で貼るタイプ」「のり貼りタイプ」など貼り方の違いがあります。作業に慣れていない場合は、同じタイプで揃えると手順がぶれにくくなります。特に2枚1組や4枚1組の商品は、部屋単位で柄を揃えたいときに便利です。
費用は「1枚あたり」で比較すると判断しやすいです。例えば1枚入りと2枚組では見た目の価格が違っても、実質単価が逆転することがあります。購入前に「何枚分か」を必ず確認してください。
3-3. DIYで失敗しやすいポイント:乾燥・ズレ・人数
失敗の多くは、位置合わせのズレと、空気が抜けないことによる浮き・シワです。襖紙は大きいので、片手で支えながら貼るのが難しく、1人より2人の方が安定します。特に糊を使うタイプは時間との勝負になりやすいです。
また、貼った直後はきれいでも、乾燥や圧着不足で後から端が浮くことがあります。作業後は枠まわりと四隅を重点的に押さえ、乾燥するまで強い衝撃を与えないようにすると、やり直しのリスクが下がります。
| ① 項目 | ② 目安 | ③ 注意点 |
|---|---|---|
| 襖紙の価格帯 | 約1,500円台〜6,000円台/枚 | セット枚数(1枚/2枚/4枚)で実質単価が変わります |
| 対象 | 破れが小さく、下地が比較的きれいな襖 | 穴や凹凸が大きい場合は補修が必要です |
| 作業人数 | 1〜2人 | 大判は2人の方がズレにくいです |
| 期間の目安 | 半日〜1日(慣れ・枚数で変動) | 乾燥時間を見込んで予定を組みます |
※価格帯は公式ストア掲載商品の一例をもとにした目安。実際は柄・サイズ・セット内容で変動します。出典:ASAHIPEN STORE「ふすま紙」(参照日:2026-01-20)
4. 業者に依頼する費用は高い?仕上がりと手間を比較する(業者)
4-1. 業者に頼むメリット:下地補修と仕上がりが安定する
襖は紙を貼るだけに見えて、下地の段差や枠の歪みがあると仕上がりに影響します。業者は状態を見て、必要なら下地処理や圧着を調整し、シワや浮きを抑えた施工がしやすいです。結果として、張り替え後の見た目が安定しやすくなります。
「見える面だけきれいにしたい」「同じ柄で揃えたい」「押入の裏紙も直したい」など、条件が増えるほど段取りが複雑になります。DIYで迷いやすい条件ほど、業者の方が時間とやり直しコストを抑えられる場合があります。
4-2. 見積りで確認したい項目:追加料金が出やすいポイント
見積り時は、(1)片面か両面か、(2)押入で裏紙が必要か、(3)天袋・地袋の有無、(4)サイズ条件、(5)部材(引き手など)の交換が必要か、を確認します。ここが曖昧だと、あとから「想定外の追加」になりやすいです。
また、襖の種類(本襖・戸襖など)や下地の状態で作業内容が変わることがあります。費用を比較するときは、見積りの内訳に「何が含まれるか」を書面で残しておくと安心です。
4-3. 業者の探し方:地域の建具店・団体情報・説明の丁寧さ
探し方は大きく3つです。①地域の建具店・内装店に相談する、②団体の情報から施工業者を探す、③説明と見積りが丁寧なところを選ぶ、です。特に②は「襖を扱う専門業者の全国組織」の情報が手がかりになることがあります。
比較のときは、金額だけで決めず「説明が具体的か」「条件(片面・裏紙・サイズ)を揃えているか」を見てください。条件が揃っていない見積りは、安く見えて後で上がるケースがあるため注意が必要です。
| ① 比較軸 | ② DIY | ③ 業者依頼 |
|---|---|---|
| 料金 | 材料中心(例:約1,500円台〜) | 材料+施工(表①・表②のような単価帯で比較) |
| 期間 | 半日〜1日(乾燥含む) | 引き取り・戻しの段取りが必要(日程は事前確認) |
| 人数・対象 | 1〜2人/下地がきれいな襖向き | 忙しい人/仕上がり重視/傷みが大きい襖向き |
| 注意点 | ズレ・シワ・下地の影が出やすい | 追加費用条件(裏紙、サイズ、下地)を要確認 |
※表①〜③の内容を整理した比較表です。専門業者の情報収集の一例:全国襖工業会(参照日:2026-01-20)
5. 賃貸の襖張り替え費用は誰が負担?原状回復の考え方(賃貸)
5-1. 原状回復の基本:経年変化と借主負担を分ける
原状回復は「入居時の状態に完全に戻す」という意味ではなく、借主が負担すべき範囲を整理する考え方です。襖は消耗しやすい部位なので、普通に暮らしていて生じる色あせや自然な汚れまで、すべて借主負担になるとは限りません。
ただし、契約の特約や、損傷の原因(たばこ、落書き、ペットの引っかき等)によって判断が変わります。自己判断で張り替える前に、管理会社・大家に確認しておくとトラブルを避けやすいです。
5-2. 襖の「破れ・穴・落書き」は要注意:原因で負担が変わる
襖の破れは「不注意でぶつけた」「子供が穴をあけた」「ペットが破いた」など原因が明確な場合、借主負担になる可能性が高まります。一方で、長年の使用で紙が弱って破れやすくなっていた場合は、経年変化の要素も絡みます。
実務では、損傷の範囲と補修範囲が一致しないケースもあります(例えば1枚だけ補修できない柄、部屋の統一感の問題など)。そのため、見積りは「なぜその枚数が必要か」の説明があると納得しやすくなります。
5-3. 退去前にやるべきこと:写真・連絡・見積りの順で進める
退去が決まったら、まず現状の写真を残し、次に管理会社へ相談します。勝手に張り替えると「指定の方法と違う」「色が違う」などで二重に費用が発生することもあるため、手順を守るのが無難です。
費用の確認では、何枚を対象にするのか、片面/両面か、裏紙は含むかを揃えます。入居時チェックリストがある場合は、照合すると話が早くなります。
| ① ケース | ② 負担の考え方 | ③ 注意点 |
|---|---|---|
| 日焼け・自然な黄ばみ | 通常損耗の扱いになりやすい | 契約内容と入居年数で判断が変わります |
| 子供の穴あけ・落書き | 借主負担になりやすい | 補修範囲が広がる理由を確認します |
| ペットの引っかき | 借主負担になりやすい | ペット可物件でも例外ではありません |
| 対象 | 退去予定の入居者・賃貸オーナー | まず管理会社へ連絡が安全です |
※一般的な考え方の整理であり、契約・特約・個別事情で結論は変わります。出典:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」(参照日:2026-01-20)
6. 張り替えの目安期間と、見積り前にやるべき段取り(比較・期間)
6-1. 張り替えのサイン:破れ・剥がれ・黄ばみは早めが得
襖の傷みを放置すると、破れが広がったり下地が傷んだりして、結果的に補修が増えることがあります。小さな破れの段階で対応できると、選択肢(DIY・業者)が広く、費用も読みやすいです。
「見た目だけの問題」と感じやすいですが、襖は部屋の仕切りなので来客時の印象に直結します。客間などは特に、早めに張り替える方が気持ちのストレスが減りやすいです。
6-2. 見積りの段取り:同じ条件で比較できる形に整える
見積りの前に「条件の統一」をすると、比較が一気に楽になります。具体的には、(1)対象は何枚か、(2)片面/両面か、(3)押入で裏紙が必要か、(4)天袋・地袋は含むか、(5)サイズは標準か、の5点です。
条件が揃えば「A社は安いけど裏紙が別」「B社は高いが両面込み」など、差の理由が見えるようになります。結果として、安さだけで選んで後悔するリスクを減らせます。
6-3. 時間・人数の考え方:DIYは予定確保、業者は受け渡し調整
DIYは作業する人の予定を確保する必要があります。大判の襖は1人でも可能ですが、ズレやすいため2人の方が現実的です。乾燥時間も含めて、余裕のある日にまとめて進めると失敗が減ります。
業者依頼は施工そのものより、引き取り・戻しの受け渡しがポイントになります。日程が合わないと長引いたように感じるため、申し込み前に「いつ預けられるか」「いつ戻るか」を確認しておくと安心です。
| ① チェック項目 | ② 目安 | ③ 注意点 |
|---|---|---|
| 対象枚数 | 1枚〜複数枚 | 部屋単位で数えると漏れが減ります |
| 片面/両面 | 間仕切りは両面になりやすい | 見積条件を揃えて比較します |
| 裏紙 | 押入で必要になることがあります | 裏紙の単価が別建ての場合もあります |
| 期間の目安 | 4年に1回程度の目安記載あり | 環境・使用頻度で前後します |
※期間や価格は条件で変動します。張替え目安や価格表、利用の流れの記載例:コメリ「内装張替え(襖・障子・畳)」(参照日:2026-01-20)
襖の張り替えは、単体の修繕としては小さく見えても、部屋の印象を一気に変えられる内装リフォームです。「どの襖紙が合うか」「押入の裏紙も必要か」「まとめて他の内装も直すべきか」まで視野に入れると、結果的に費用と満足度のバランスが取りやすくなります。千葉県山武市・東金市周辺(九十九里エリア含む)で住まいの見直しを検討している方は、襖の張り替えも含めて、内装全体の優先順位から整理して進めるのが安心です。
詳しいメニューと料金は 住まいの発見館・公式料金ページ をご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 襖の「片面」と「両面」はどう見分けますか?
A. 部屋と部屋を仕切る襖は両側から見えるため両面になることが多いです。押入は部屋側が表で、内側が裏紙(別の紙)になることが多いため、見積りでは「押入(裏紙あり)」として確認します。
Q2. 1枚だけ張り替えるのはアリですか?
A. 可能ですが、同じ部屋に複数枚ある場合は色味や経年差が目立つことがあります。費用を抑えたいときは、まず見える範囲が大きい面から優先し、次回に回す計画を立てる方法もあります。
Q3. DIYと業者、どちらが安いですか?
A. 一般にDIYは材料費中心なので安くなりやすいです。ただし下地が傷んでいると失敗しやすく、貼り直しで材料が増えると逆転することがあります。仕上がり重視や枚数が多い場合は、条件を揃えて見積り比較するのが確実です。
Q4. 賃貸で勝手に張り替えると問題になりますか?
A. 管理会社や大家の指定がある場合があるため、事前連絡が安全です。退去時の精算に影響することがあるので、写真を残し、ルールを確認してから動くのがおすすめです。