襖の張替えは、料金が「襖紙のグレード」「片面/両面」「下地の傷み」「枚数」で大きく動きます。DIYは安く見えても、道具代ややり直しで逆転することがあるため、総額比較が安全です。賃貸は原状回復の考え方で負担者が変わるため、退去前に確認しましょう(相場/DIY/襖紙/見積もり/賃貸)。
襖の張替えは、和室の印象を一気に整えられる一方で、「いくらかかるのか」が分かりにくい工事です。理由は、襖紙の種類だけでなく、片面か両面か、下地が傷んでいるか、天袋の有無、枚数などで条件が変わるからです。さらにDIYも選べるため、比較の軸が増えて迷いやすくなります。
この記事では、襖 張替え 費用を「相場」「内訳」「DIY比較」「見積チェック」「賃貸」「千葉での頼み方」に分け、初めての方でも判断しやすいように整理します。数字は、意思決定に必要な料金・期間・比較だけを赤字で見える化します。
1. 襖張替え費用の相場は?1枚と総額の目安
1-1. まずは「片面/両面」を決めると相場が読みやすい
襖は、押入れの扉のように片面だけ見える場所と、部屋の間仕切りのように両面が見える場所があります。ここを決めないまま相場を調べると、安い情報と高い情報が混ざって混乱しがちです。最初に「どの襖が片面で足りるか」「どの襖が両面必要か」を分けておくと、見積もり比較が一気に楽になります。
目安として、両面は片面より高くなりやすいため、家全体を一度に張り替えるときは「目立つ間仕切りは良い紙」「押入れは普及紙」といったメリハリ設計が効きます。家族構成(小さなお子様・ペット同居など)も、紙の選び方に直結します。
1-2. グレード別の目安を押さえると「高い/安い」の判断ができる
襖紙は、普及品から上質な和紙系まで幅があり、ここが費用差の中心です。同じ枚数でも、紙のグレードが変わるだけで合計が大きく変わります。逆に言えば、グレードの範囲が分かれば「なぜこの見積もりが高いのか/安いのか」を説明できるようになります。
次の表は、普通サイズを前提にした相場感です。実際は、サイズの違い・下地の状態・天袋の有無で動くため、「判断の基準」として使ってください。
| ① グレード | ② 片面の目安 | ③ 両面の目安 |
|---|---|---|
| 普及〜並品 | 2,000〜3,500円 | 3,000〜4,500円 |
| 中級品 | 4,000〜6,500円 | 5,500〜9,000円 |
| 上級品〜高級品 | 18,000〜25,000円 | 40,000〜50,000円 |
※相場は目安です。サイズ・面数・下地状態・作業内容で変動します。相場感の整理は 住まいの発見館の相場解説 を参考にしています。
1-3. 「総額」は枚数×単価+オプションで決まる
失敗しやすいのは、「1枚の単価だけを見て安心する」ことです。襖は複数枚あるのが普通なので、まず枚数を数え、片面/両面を分け、最後にオプション(天袋・裏紙・下地補修・引手交換など)を足して総額で判断します。
例えば、押入れ2枚(片面)+間仕切り4枚(両面)という構成だと、合計で6枚分の工事になります。ここに「どのグレードにするか」「下地補修が必要か」を足していくと、見積もりの説明がつきやすくなります。
| ① 例 | ② 想定する内容 | ③ 総額の考え方 |
|---|---|---|
| 押入れ中心 | 片面4枚(普及紙) | 単価×4+出張・引手など |
| 部屋の間仕切り中心 | 両面4枚(中級〜上級) | 両面単価×4+下地確認 |
| 和室まるごと | 片面2枚+両面4枚 | 片面分+両面分+オプション |
※表は「考え方の型」です。実際の金額は紙・サイズ・状態で変動します。
2. 費用が変わる要因は?襖紙・下地・片面/両面
2-1. 襖紙は「見た目」だけでなく「暮らし方」で選ぶ
襖紙選びで大切なのは、「客間の見栄え」だけでなく、日常の使い方です。子ども部屋やペットがいるご家庭は、擦れ・汚れが出やすいため、多少価格が上がっても耐久性のある紙を選ぶと結果的に張替え頻度が下がることがあります。逆に、押入れなど“視線が集まりにくい面”は普及紙でも満足しやすいです。
また、柄合わせ(同じ柄を左右で揃えるなど)が必要な襖は、材料取りや職人の調整が増えやすく、料金に影響しやすい点も押さえておくと安心です。
2-2. 下地が傷んでいると「貼る前の作業」が増える
襖は、紙を貼るだけのように見えて、実は「剥がす」「下地を整える」「乾かす」といった工程が効きます。下地が波打っていたり、破れが広がっていたり、カビ臭が強い場合は、補修や下貼りの調整が必要になり、結果として追加費用が出やすくなります。
とくに海風や湿気がある地域では、紙のたわみや糊の乾きに影響が出やすいため、「どこまで下地を直すか」を見積段階で確認することが、長持ちの近道です。
2-3. 安心材料の目安として「品質表示」も知っておく
小さなお子様がいるご家庭では、紙の質感と同じくらい「材料の安心感」が気になることがあります。襖紙は法規制の対象外でも、業界側でホルムアルデヒド対策の登録・表示制度を設け、より安全な基準に合わせた表示を行っています。こうした“分かりやすい目印”があると、選ぶ際の不安が減ります。
| ① 使う場所 | ② 選び方の方向性 | ③ 費用の考え方 |
|---|---|---|
| 押入れ・収納 | 普及紙で十分になりやすい | 単価を抑えて枚数を整える |
| 間仕切り(家族が見る) | 中級〜上級で質感を上げる | 両面の影響を見て総額管理 |
| 子ども・ペットの部屋 | 耐久性・手入れ性を重視 | 張替え頻度も含めて比較 |
※品質表示の考え方や登録制度は 日本内装材連合会の襖紙シックハウス対策 を参考にしてください。
3. DIYと業者依頼はどっちが得?費用と時間で比較
3-1. DIYの「見えにくいコスト」は道具とやり直し
DIYは、襖紙そのものの価格が目立つため「安くできそう」と感じやすいです。ただ、実際にはカッター・地ベラ・刷毛・糊・養生材などの道具が必要になり、初回はどうしても出費が増えます。さらに、シワ・浮き・柄ズレが起きると、貼り直しで材料が追加になり、想定より高くなることもあります。
そのため、DIYは「枚数が少ない」「多少ムラが出ても目立ちにくい」「週末に時間が取れる」など条件がそろうほど向きます。逆に、間仕切りなど視線が集まる場所は、満足度の面から業者が安心です。
3-2. 業者依頼の強みは「下地・建付け・相談」がセットになりやすい
業者に頼むと、紙を貼るだけでなく、下地の状態確認や必要に応じた補修、建付け(開け閉めの具合)の調整まで相談できるのが利点です。襖は紙がきれいでも、建付けが悪いと「引っかかる」「隙間が出る」などストレスが残りやすいため、仕上がりの満足度は作業範囲で決まりやすいです。
また、工事の進み方(引取り・持ち帰り・納品)によって期間が変わるため、急ぎの場合は「いつ必要か」を最初に伝えると調整しやすくなります。
3-3. 迷ったら「目立つ面だけ業者、押入れはDIY」も現実的
予算を抑えつつ満足度を上げたい場合、全部を同じ方法で統一しない選択もあります。例えば、間仕切りなど“見える面”は業者で質感を揃え、押入れなどはDIYにする方法です。襖は1枚単位で考えられるため、優先順位をつけると比較がしやすくなります。
| ① 比較軸 | ② DIY | ③ 業者依頼 |
|---|---|---|
| 料金 | 材料中心+道具代(初回が増えやすい) | 施工費込みで見えやすい(グレードで幅) |
| 時間・期間 | 数時間〜(慣れ・下地で増減) | 数日〜(引取り〜納品の流れ) |
| 人数・対象 | 押入れ襖など、ムラが目立ちにくい場所 | 間仕切りなど、視線が集まる場所 |
| 注意点 | シワ・浮き・柄ズレでやり直しが出る | オプション(天袋・下地)で上振れしうる |
※DIY/業者の考え方は 住まいの発見館のDIY比較解説 を参考に整理しています。
4. 見積もりで損しないには?追加費用とチェック表
4-1. 見積もりは「枚数と場所」を先に整理して伝える
襖は家の中に点在し、押入れ・間仕切り・天袋など種類も混ざります。見積もりでズレが起きやすいのは「どの襖を、何枚、どの面まで張り替えるか」が曖昧なときです。先に一覧(場所・枚数・片面/両面)を作って伝えると、不要な上振れや後出しの追加を減らせます。
可能なら写真もあると、下地の傷みや引手の状態が伝わり、見積の精度が上がります。忙しいときほど「情報を先に渡す」ほうが、結果として手間が減ります。
4-2. 追加費用になりやすい代表例を先に把握する
襖張替えで追加になりやすいのは、天袋・地袋などの小さな襖、裏面の張替え(裏紙)、幅広・丈長などの特殊サイズ、下地補修、引手交換、カビ除去などです。重要なのは「追加が悪い」のではなく、「追加が出る条件が事前に説明されているか」です。
見積書に、標準範囲と追加条件が書かれていれば、後から揉めにくくなります。逆に、説明が曖昧なまま「今日なら安い」と急がせる提案には注意が必要です。
4-3. 契約を急がせる提案には注意し、書面で確認する
リフォーム全般で共通しますが、「不安をあおって、その場で契約させる」手口はトラブルになりやすいです。襖の張替えは緊急工事であることが多