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床暖房 ガス代が気になる人へ:目安・試算・節約までやさしく解説


床暖房のガス代は、「基本料金+従量(使用量)+調整」という料金の土台の上に、運転時間(1日何時間・何日)暖める面積が乗って決まります。
迷ったら、まず「暖房期のガス使用量」と「非暖房期のガス使用量」の差分で床暖房分をつかみ、次に断熱と使い方でムダを減らすのが近道です。

【要点】床暖房のガス代は「単価×使用量」だけでなく、基本料金原料費調整も関係します。試算は30日単位で「1日何時間」を置くと現実的です。節約は設定温度より先に断熱・窓対策を整えると効きやすいです。

1. 床暖房のガス代は何で決まる?

【結論】床暖房(温水式)のガス代は、料金の仕組み使い方断熱で決まります。まず「何が増えると請求が増えるか」を分解すると、対策が取りやすくなります。

1-1. ガス代は「使用量」だけでなく「調整」で毎月変わる

ガス代の見え方を難しくしているのが、原料価格や為替の影響で単価が月ごとに動く点です。
同じように床暖房を使っても、ガスの単価が上がる月は請求が増え、下がる月は減ります。
つまり、床暖房の節約は「運転時間を削る」だけでなく、単価が高い月の使い方を工夫することも効きます。

もう一つのポイントは、「前年同月より増えた/減った」を見るときは、単価の変動も混ざることです。
もし請求が増えていても、実は使用量(m³)が変わっていない場合があります。必ず使用量(m³)単価の両方を見ましょう。

1-2. 温水式床暖房は「暖める面積」と「熱の逃げ」に左右される

温水式床暖房は、床下の温水回路に熱を供給して床面を暖めます。ここでガス代を左右する最大要因は、どれだけの面積を何℃分あたため続けるかです。
同じ運転時間でも「LDKだけ」なのか「廊下や洗面も含む」なのかで必要な熱量が変わります。

さらに見落とされがちなのが、断熱が弱いと熱が外へ逃げ続け、床暖房は「追いかけ暖房」になりやすいことです。
逆に、断熱が整った家では、床や壁に蓄えた熱が残りやすく、同じ体感でも運転時間を短くしやすい傾向があります。

1-3. 連続運転か、間欠運転かで「ムダの形」が変わる

床暖房は、温風暖房よりも立ち上がりに時間がかかることが多いので、短時間のオンオフを繰り返すと「暖まり切る前に止める」使い方になりがちです。
その結果、体感が得られず、結局運転時間が伸びてしまうことがあります。

とはいえ、ずっと点けっぱなしが最適とも限りません。ポイントは、生活リズムに合わせて在室時間の長い帯に寄せることです。
例えば在宅ワークなら「朝〜夕方」を軸に、外出が多い家庭なら「帰宅前に立ち上げ→夜を快適に」という考え方が合います。

参考(一次情報):原料費の変動で料金が調整される仕組みは 資源エネルギー庁「ガスの原料費調整制度」 で概要が確認できます。

2. 床暖房のガス代を自分の家で試算するには?

【結論】試算は「単価×床暖房で増えた使用量」で考えると現実的です。まずは検針票(請求明細)で円/m³を確認しましょう。

2-1. まず「使用量(m³)」と「単価(円/m³)」を拾う

ガス代の計算は、基本的には「使用量×単価+固定的な料金」という形でまとまります。
ここで大切なのは、床暖房の“運転時間”ではなく、請求の世界では最終的にm³がいくつ増えたかが決め手になることです。

そのため、試算の第一歩は「今月の使用量(m³)」と「今月の単価(円/m³)」を見つけることです。
単価は段階制だったり、調整額が入っていたりしますが、まずは“請求額に近い単価”を1つ置けば十分です。

2-2. 床暖房の分だけを推定するコツは「差分」と「生活の変化の除外」

床暖房だけのガス代を知りたいときは、「暖房期の使用量」から「非暖房期の使用量」を引く“差分”が便利です。
例えば、1〜2月6〜7月を比べて、ガス使用量が増えている分を床暖房(+冬の給湯増)として捉えます。

ただし冬は給湯も増えやすいので、「家族が増えた」「在宅が増えた」「シャワーが長くなった」など生活の変化があると差分がぶれます。
なるべく同じ家族構成・同じ生活リズムの月を選ぶか、床暖房の運転時間をメモして“使い方の変化”を把握すると精度が上がります。

2-3. 試算は「30日」「1日何時間」で置くと判断しやすい

目安を作るときは、月を30日と置き、床暖房を1日◯時間と仮定すると、家族で話し合いやすくなります。
「朝だけ」「夜だけ」「在宅の昼も」など、生活パターン別に3パターン作ると、最終判断がラクです。

なお、床暖房のガス使用量(m³)は機器・面積・断熱で大きく変わるため、ここでは“計算の型”を覚えることを優先します。
実際の単価と使用量が手元にあれば、表の数字を差し替えるだけで、あなたの家の目安に変換できます。

表② 床暖房のガス代:試算テンプレ(例)

① 項目 ② パターンA(夜中心) ③ パターンB(在宅中心)
対象 2〜3人・LDK想定 3〜4人・LDK想定
運転時間 1日6時間 × 30日 1日10時間 × 30日
床暖房で増えた使用量(推定) 30m³ 55m³
単価(例) 150円/m³ 150円/m³
従量分の目安 4,500円/月 8,250円/月

※表は「床暖房で増えた使用量」を差分で推定した場合のテンプレです。実際は基本料金や調整額が加わります。単価は検針票の値に差し替えてください(参照日:2026-01-16)。

参考(一次情報):光熱費の目安は「消費量×単価」という考え方で比較できることが 国土交通省「目安光熱費」 に整理されています。

3. 都市ガスとLPガスでガス代はどれくらい違う?

【結論】都市ガスとLPガスは、料金の決まり方や契約の自由度が違うため、床暖房のガス代にも差が出ます。特に賃貸は料金の内訳を契約前に確認するのが重要です。

3-1. 料金は「単価」だけでなく、契約と設備の前提が違う

都市ガスとLPガスは、供給の仕組みが異なり、料金の見え方も変わります。
そのため「単価が高い/安い」だけでなく、基本料金に何が含まれるか設備費が別建てで載るのかを確認することが大切です。

床暖房は冬場に使用量が増える設備です。使用量が増えるほど「従量(使った分)」の影響が大きくなるため、同じ使い方でもガス種の違いが請求に出やすい点は押さえておきましょう。

3-2. 賃貸は「設備費の上乗せ」がトラブルの種になりやすい

賃貸のLPガスで注意したいのは、入居後に「思ったより高い」と気づいても、ガス会社を選べないケースが多いことです。
だからこそ、契約前に「ガス料金表」を見て、基本・従量・設備の内訳を確認するのが安全です。

床暖房がある賃貸は、冬の使用量が増える分だけ影響が拡大します。
「床暖房が快適だから」だけで決めず、1か月あたりの光熱費の幅を想定してから契約すると安心です。

3-3. 乗り換え・見直しの実務ポイント

持ち家でLPガスの場合、供給事業者の見直しが可能なことがあります。ただし、設備の所有関係や契約条件が絡むため、いきなり切り替えを進めるよりも、まずは現状把握が先です。
見直しの際は、設備料金の扱い解約時の条件を必ず確認しましょう。

都市ガスのエリアなら、床暖房の採用にあたって「都市ガス前提の熱源機」を選ぶことで、将来の選択肢が広がります。
逆にLPガス前提なら、床暖房の範囲や断熱の強化で「必要な使用量」を減らす発想が効きやすいです。

表③ 都市ガスとLPガス:床暖房目線での違い

① 比較軸 ② 都市ガス ③ LPガス
料金の見方 基本+従量(段階制が多い) 基本+従量+設備の内訳確認が重要
契約前の確認 料金表・調整の有無 料金表提示と内訳(設備費)
床暖房の考え方 運転時間の最適化が中心 範囲の絞り込み+断熱で使用量削減
対象 都市ガス供給エリアの戸建・集合 郊外・一部賃貸・戸建など

※実際の料金水準は地域・契約で異なります。特に賃貸LPガスは契約前に料金表を確認することが重要です(参照日:2026-01-16)。

参考(一次情報):LPガス料金の内訳表示を徹底するルールは 経済産業省「LPガス料金の表示・計上方法に関する新しいルール」 にまとまっています。

4. 床暖房と他の暖房はどれを選ぶ?

【結論】床暖房は「体感の良さ」で設定温度を上げすぎにくい一方、立ち上げに時間がかかることもあります。比較は運転時間使う部屋を揃えて行うのがコツです。

4-1. 快適性の違いは「風」と「温度ムラ」に出やすい

エアコンやファンヒーターは早く暖まりやすい反面、温風が当たり続けると乾燥や不快感が出ることがあります。
一方、床暖房は足元から穏やかに暖めるため、温度ムラが少ないと感じる人が多いです。

ただし「快適=安い」ではありません。快適に感じて運転時間が伸びればガス代は増えます。
そこでおすすめは、床暖房を「長く過ごす部屋」に絞り、他の部屋は短時間で暖まる暖房と併用する考え方です。

4-2. ランニングコスト比較は「同条件」に揃えないと逆転する

暖房費の比較でありがちなのが、「床暖房はガス」「エアコンは電気」なので請求書の単位が違い、感覚で判断してしまうことです。
比較のときは、同じ部屋同じ在室時間同じ体感(温度)を揃えて、1か月で見るのが現実的です。

例えば「LDKで夜だけ快適にしたい」なら、床暖房を夜帯に集中させ、立ち上げ補助としてエアコンを短時間使うなど、目的で組み立てるとムダが減ります。
逆に「短時間だけ暖めたい」場合は、床暖房単独より別暖房の方が合うこともあります。

4-3. 実は「併用」がいちばん失敗しにくい

床暖房は、家全体を一気に上げるより「じんわり安定」させるのが得意です。
そのため、外気が冷え込む朝や帰宅直後など、体感が欲しいタイミングだけ別暖房で補い、床暖房はその後の快適を支える役割にすると、使いすぎを防ぎやすいです。

特に在宅ワークやペット同居の家庭は、床暖房の「足元の快適」がメリットになりやすい一方、在室時間が長い分だけ運転も長くなりがちです。
だからこそ、部屋ごとの使い分け(ゾーン設計)を前提に比較しましょう。

表① 暖房方式の比較(判断軸を揃える)

① 項目 ② 床暖房(温水式) ③ エアコン等(温風系)
体感 足元から穏やか。ムラが少ない 暖まりが早いが風の影響あり
立ち上げ じんわり(短時間のオンオフは不向き) 短時間で暖めやすい
向く生活 在宅が長い/冷えやすい/ペット同居 外出が多い/短時間で暖めたい
比較のコツ 同じ部屋・同じ時間で1か月比較 同じ部屋・同じ時間で1か月比較

※「どちらが安いか」は家の断熱・使い方・単価で逆転します。目的(快適/立ち上げ/滞在時間)を先に決めて比較しましょう。

参考(一次情報):温水式床暖房の特徴(風が少ない、ムラが少ない等)は 日本床暖房工業会「温水床暖房の特徴」 に整理されています。

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